世界思想11月号を刊行しました。今号の特集は「米アフガン撤退と残された教訓」。
ここでは特集記事の一部「アジア太平洋地域の安全保障 日本が主導する覚悟を」についてご紹介します。
米軍のアフガン撤退は日本が抱える大きな課題も浮き彫りにした。邦人保護の問題である。
米国は10万人以上、英国は1万5千人以上、ドイツは約5千人、韓国は390人を救出した。
一方で、日本の救出作戦はどうだったか。
自衛隊機派遣決定後、共産党の小池晃書記局長は「何のために自衛隊を派遣するのか」と政府を追及。反対理由は「海外で人殺しをするな」など意味不明な内容。
日本政府は民間チャーター機による救出を試みたが、カブール陥落によりアフガン政府の統治が及ばなくなり、民間機の運航が停止されたため頓挫した。やっと自衛隊機派遣の検討を始めることになる。